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☆☆スズキエスクード


☆☆スズキエスクード

  1. 地味なデザイン印象だけど、SUVならこの方がはるかに素晴らしい。
  2. この記事のベンチマーキングでは、CX-3の弱点である最低地上高を出していないので不適切だ。それでいて車高を抑えたメリットだけ記述するようでは最低だろう。こんなレポートを出すようでは他のレポートも素直に読めないだろう。
  3. マツダから金でももらわなければこんなレポートは書けない。マツダは昔の癖が出たかな。スズキの方が芯の通った真面目な姿勢が見えて好ましい。
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http://www.nikkei.com/article/DGXMZO94138090Y5A111C1000000/


シンプルなコンパクトSUV、走り軽やか
スズキ「エスクード」


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    2015/11/23 6:30
    日本経済新聞 電子版

スズキの「エスクード」

 スズキはコンパクトSUV(多目的スポーツ車)「エスクード」の新型を10月15日発売した。同時に2.4Lエンジンを搭載した従来の「エスクード」は「エスクード2.4」と名称を変更した。新型「エスクード」(欧州名「ビターラ」)は2015年1月からマジャールスズキ社(ハンガリー)で生産を始め、欧州市場を中心に投入してきた。

 よりセダンに近いクロスオーバータイプの「SX4 S-CROSS」(2月発売)に比べ全長を125mm短くする一方で、全幅は10mm拡大し最低地上高も20mm高い185mmとし、悪路での走行性を向上。四輪駆動(4WD)車には独自の4WDシステム「オールグリップ」を採用、ぬかるみ脱出に適した前後輪のトルク配分をする「ロックモード」や燃費重視の「オートモード」など4つの運転モードが選択できる。ミリ波レーダーをセンサーに使った自動ブレーキの作動領域を移動車両に対しては5~100 km/hに拡大、追従走行可能なクルーズコントロール(ACC)も標準搭載した。最高出力117馬力の1.6Lエンジンに6速AT(自動変速機)を組み合わせ燃費はFF(前輪駆動)車で18.2km/L、4WD車で17.4km/L。価格はFF車が212万7600円、4WD車は234万3600円。販売目標は年間1200台。

■研究員の視点「色気には欠けるが機能は十分」




マツダの「CX-3」をベンチマーク商品として採点した(ベンチマーク商品の概要は記事末に)

 新型「エスクード」はオフロード走破性の高い本格派の「エスクード2.4」や軽SUV「ジムニー」と「SX4 S-CROSS」の中間に位置するタイプと位置づけ、日本市場で拡販する。走行性能の要求水準が高い欧州市場を中心に据えるだけにオンロードでの走りは安定している。自然吸気の1.6L直列4気筒エンジンはパワフルとは言い難いが、軽自動車での軽量化で先頭を走るスズキだけに車両重量がFFで1140kg(4WDで1210kg)と軽いため箱根の山道もそつなくこなす。オールグリップと値が張る上級仕様ではないが各所で剛性が強化された足回りが奏功してか、ハンドリングはスムーズ。セダンタイプと比べると絶対的な速度は劣りロール感はやや大きく、コーナーリング中も左足を踏ん張るスペースに少々不満を感じるものの、こうしたSUVタイプとしての期待値に見合った安心感がある。

 「SX4 S-CROSS」に比べタイヤを大径化して、サスペンションを調整することで最低地上高を上げ、座席位置も20mm上げているがオンロードでの走りは全く遜色ない。悪路走破性についてはほとんどの場合検証できる機会はなく今回も同様。ただ4WD車には基本的な装備は備わっており、アプローチアングル(前輪最下部から前部バンパー下部の角度)が18.2度、ディパーチャーアングル(後輪最下部から後部バンパー下部の角度)も28.2度あり、見かけ的にもこうしたタイプでは十分だ。自動ブレーキのセンサーも最新のステレオカメラではないものミリ波レーダーなのでACCも使える。デザインも装備も突出した要素、色気は見いだしにくいが、実用的な機能は備えた比較的安価なSUVとして機能重視派には向いた1台だ。


http://www.nikkei.com/article/DGXMZO94138090Y5A111C1000000/?df=2

シンプルなコンパクトSUV、走り軽やか
スズキ「エスクード」


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    2015/11/23 6:30

■評価委員のコメント「オールグリップでオンロードも快適」「山道でも軽快」




「最近ではCX-3やヴェゼル(ホンダ)などコンパクトSUVの人気が高く、エスクードもこのカテゴリーに分類される。もともとジムニーや前モデルのエスクードしかり4WDについては定評があったが、『オールグリップ』はオフロードの走破性だけでなく、オンロードでの走行安定性も両立させており肝となる装備といってよい。価格はACCなどの豪華標準装備を考えると非常にお手ごろといえる」(同業他社委員)

「思い切ったダウンサイジングを実施し、旧型とは『別物』といっていいほどの大変身を遂げている。販売関係者は『これまでとは違った新たな顧客を獲得できる』と、いつになく売り込みに意欲的だ。このクラスにはCX-3とヴェゼルという強力なライバル車が存在するため、軽のハスラーのような爆発的なヒットは難しいが、目標台数は確実にクリアできるだろう」(流通委員)

「搭載エンジンは1.6Lの自然吸気DOHCだが、軽量ボディーなので動力性能に不満はなく走りに軽快感がある。全高はやや高めながらコーナーでの姿勢も安定していて曲がりくねった山道も意外なくらいに軽快にこなす。これは4WDシステムがカーブで前後の駆動力配分をしていることやトランスミッションが6速ATであることもあろう。SRSサイド&カーテンエアバッグがオプション設定すらされていないのが不満な点である」(学識委員)

【製品の仕様】     対象商品    ベンチマーク商品
製品名/メーカー名    エスクード/スズキ    CX-3/マツダ
価格    212万7600~234万3600円    237万6000~302万4000円
販売目標    年間1200台    月間3000台
発売日    10月15日    2月27日
    以下、FF(212万7600円)    以下、「XDツーリング」6速ATのFF(259万2000円)
大きさ    全長4175×全幅1775×全高1610mm    全長4275×全幅1765×全高1550mm
エンジン・排気量    直列4気筒DOHC・1586cc    直列4気筒DOHCディーゼルターボ・1498cc
エンジン最高出力    86kW(117PS)/6000rpm    77kW(105PS)/4000rpm
エンジン最大トルク    151N・m/4400rpm    270N・m/1600~2500rpm
燃費(JC08モード)    18.2km/L    23.0km/L
ホイールベース    2500mm    2570mm
車両重量    1140kg    1260kg
最小回転半径    5.2m    5.3m

【ベンチマーク商品】

 マツダの「CX-3」。同社の次世代環境技術「スカイアクティブ」とデザインテーマ「魂動(こどう)」を全面採用した第5弾モデル。全高は多くの立体駐車場に対応できる1550mmに抑えながら荷室スペースは350Lを確保。コンパクト車「デミオ」に搭載した1.5L直列4気筒ターボのディーゼルエンジンの最大トルクを20N・m増強して、2.5Lクラスのガソリンエンジン並みの270N・mとし燃費は21.0~25.0km/L。AT(自動変速機)車、6速MT(手動変速機)車それぞれにFF車と4WDを設定した。

「新製品 解剖」では、注目の新製品を、同業他社や販売店の担当者、評論家など3~5人の専門家が評価。新規性など12項目で競合製品(ベンチマーク商品)と比べた優劣を「非常に優れる」(6点)から「同等」(3点)、「非常に劣る」(0点)までの7段階で各専門家が採点し、その平均を算出しています。天気のイラストで表す「ヒット予報」も各専門家の評価を平均した結果です。製品力と販売力は、各評価項目の平均得点を基に★の数で表記(満点なら5つ)。その製品力と販売力を発揮した場合に期待できる売上高の理論値を商品力指数(ベンチマーク商品=100、最大400)として示しています。

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